GALAXY CRUISEについて
「GALAXY CRUISE(ギャラクシー クルーズ)」は、国立天文台が推進する市民天文学プロジェクトの1つです。本プロジェクトでは、すばる望遠鏡に搭載された世界最高性能の超広視野主焦点カメラ「HSC」を使った、大規模な観測プログラムによるデータが活用されています。すばる望遠鏡が捉えた宇宙を巡りながら、衝突銀河の形の分類にご協力いただくことで、市民天文学者と研究者とが共に銀河の謎に挑み、研究成果を生み出すことを目指しています。
シーズンについて
プロジェクトの目的
このプロジェクトでは、以下のことを目的としています。
1. 天文学の分野において、市民参加型のデータ収集方法を確立する。
2. 銀河の分類データを広く収集し、銀河同士の衝突・合体が銀河の進化に与えた影響を検証する。
3. 研究機関と市民との双方向のやりとりを通じて、新たな天文学コミュニケーションの方法を確立する。
4. 学校・教育関係者、NPO関係者、企業の方などの天文学への関心を高める。
5. すばる望遠鏡HSCを活用した研究活動への社会からの理解・支援を得る。
6. ウェブを通じて研究成果を還元する。
これまでにも、銀河の画像を見て分類を行う類の市民天文学(シチズンサイエンス)が行われてきた例はありますが、本プロジェクトでは、すばる望遠鏡HSCが撮影した画像を使うことで、これまで使用されてきた他の望遠鏡による画像ではできなかった、詳細な解析が実現できることが期待されています。
市民天文学とは
「市民天文学」とは、国立天文台が行うシチズンサイエンス(*)の和名として、独自に考案した名称です。国立天文台が所有する最新の大規模データに触れることで、市民(=シチズン)のみなさまに、天文学の魅力を味わっていただく一方、研究者にとっては、大人数に参加して頂くことでより多くの診断結果を収集できるのと同時に、研究に対する社会の理解を促進できるメリットがあります。
*シチズンサイエンス:市民によって行われる科学活動で、科学研究機関やそこに所属する科学者と共同で行うことが多い。本プロジェクトのような、市民がインターネットを通じて既存の科学データにアクセスし、分類などを行うシチズンサイエンスは、主に英語圏で盛んに行われている。
ご挨拶
田中 賢幸
本プロジェクトを支える
観測装置について
世界最高性能の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム)は、8億7000万画素を持ち、満月9個分の広さの天域を一度に撮影できる巨大なデジタルカメラです。HSCを使って330夜もの観測を行う大規模な戦略枠プログラム(HSC-SSP)が2014年3月に始まり、ほぼ7年という長期に渡り継続的に観測が行われました。HSC-SSPは2022年1月に完了しました。本プロジェクトでは、その第2期公開データを使用しています。
船員・協力
船長 |
田中賢幸 |
---|---|
エンジニア(分類サイト・hscMap作成) |
小池美知太郎 |
航海士(サイエンスチーム) |
安藤誠
伊藤慧
嶋川里澄(五十音順) |
イラストレーター |
石川直美
内藤誠一郎 |
動画クリエーター |
三上真世 |
コンシェルジュ(案内役) |
内藤誠一郎
山岡均
梅本智文 |
英文エディター |
Ramsey Lundock |
若手クルー(ソーシャルメディア) |
有田淳也
安藤誠
伊藤慧
柿元拓実
桒田敦基
小藤由太郎
土屋智恵
中野すずか(五十音順) |
操舵手(プロジェクトコーディネーター) |
臼田-佐藤功美子 |
柴田純子/アーキテクト(ウェブデザイナー)、Pisit Nitiyanant/イラストレーター、佐藤亮/英語翻訳、亀谷和久/コンシェルジュ(案内役)
謝辞
本サイトのトレーニングプログラムは、2018年度日本科学未来館市民参加型実験「オープンラボ」事業の協力を得て作成されました。
日本科学未来館